英語にまつわるエトセトラ 2005 〜打倒!アメリカ英語 シドニー滞在記 ホームへもどる 
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日本では学校の授業がアメリカ英語を主体としているばかりでなく、社会全体が奇妙にアメリカナイズされているので「外国」=「アメリカ」、「ガイジン」=「アメリカ人」、アメリカに倣っていればなんとなく最先端、経済のニュースもアメリカ発、でもファッションなんかはヨーロッパのものがいいという風潮がありますね。

それに比べると、オーストラリアっていえばなんとなく田舎くさいイケてない英語がなまってるという印象があるのではないでしょうか。・・・はい、あなたの認識は正しいです!(笑)

それでも、ネイティブ講師を売り物にしている日本の某英会話学校は、オーストラリアから1年とかの期限付きで講師をかきあつめて日本で英語を教えさせているという事実もありますから、ひょっとするとその英会話学校に通っている皆さんは、気が付いたらオーストラリアなまりの英語になっているかもしれませんよ。

誰のせいだか分かりませんが、アメリカも最近は以前のような圧倒的力がなくなっているし、ヨーロッパと言えども所詮はたくさんの国の連合体でしかないわけですから、もうそろそろ私たち日本人も、「欧米では当然なのに日本では・・・」などという一方的な論理に負けてはいけません。

英語はコミュニケーションのツール。今後も(一応)世界の共通語であることに変わりはなさそうですから、アメリカだけでしか通用しない英語にケリをつけて、英語に関する幅広い知識を身に付けたいものです。

ここでは、「打倒!アメリカ英語」というたいそうなサブタイトルをつけていますが、要は、「シドニー滞在記」として、オーストラリアで使われている英語を是非とも紹介しなくてはと思っただけなのです。

通じないアメリカ英語

ちょっと思いつく限りですが、アメリカ英語とオーストラリア英語の違いを挙げてみました。基本的にイギリス英語が基本になっているオーストラリアですが、新しい国なので伝統を重んじるイギリスとは異なる部分があります。

日本語
アメリカ
オーストラリア
よく分かる解説
トイレ Men's/Ladies Room bathroom, toilet イギリス式の「トイレット」も良く使いますが、「バスルーム」の方が一般的。実際、ほとんどの家庭がユニットバス式。
ケータイ cell phone mobile phone "Cell" は「電池」からきているのでしょうか?
聞き取りにくいし発音もしにくいですね。
ちなみにシンガポールでは「ハンディ・ホン」というらしいです。
(ビルの)
○階
1st Floor,
2nd Floor
Level 1
Level 2
分かりやすさではアメリカ英語に軍配が上がります。
イギリス式のオーストラリア英語では、2階部分が "Level 1" 、3階が "Level 2"です。それだけならいいのですが、なぜか1階だけは "Ground Floor"。うーむむむ。
郵便番号 ZIP Code Post Code 英語を知らなくても分かる「ポストコード」。
なんて親切な英語でしょう。「ジップ」って何??
消費税 VAT GST それぞれValue Added Tax とGoods and Service Taxの略。VATは「ばっと」と呼ばれますが、GSTは「じーえすてぃー」。英語の違いというより制度の違いですね。
西暦表示 05/21/2005
または
May 21st 2005
21/05/2005
または
21st May 2005
これは日本やアジア諸国で使われる 2005/05/21(2005年5月21日)という形式がもっとも理にかなっています。デジカメ写真などに番号でファイル名をつけたりする場合は日本式が最も整理がしやすいのはご存知の通り。
重さの単位
(g, kg)
pound(s) kilo gram(s) イギリスではポンドですが、新しい国のオーストラリアでは国際標準のキログラムですね。
温度の単位
(摂氏)
F (Fahrenheit:華氏) C (Celsius:摂氏) 華氏を使っているアメリカは逆に珍しいのでは?
計算するのに掛け算と足し算が混ざるので分かりにくいことこの上なし。個人的に許せない単位のひとつ。
距離の単位
(m, km)
feet
mile(s)
m, km さすがにサーフボードの長さは「フィート」を使いますが、日常生活ではやっぱりメートル。
マイルって言ったらやっぱり飛行機のポイントのことですよね。「あなたの現在のポイントは3万キロメートルです。」なんて言われても、「はぁ?」って感じですが。

重さや温度、距離などの単位については、小難しい暗算なんかしなくても大丈夫です。全〜部、日本と一緒。というよりは、国際標準であるSI単位系を取り入れているのでこれこそがグローバルスタンダードなのです。昔、高校の英語の試験で温度を華氏から摂氏に直して考えなきゃならないような問題がありましたが、今思えばちゃんちゃらおかしいですね。「なぜ時代遅れのアメリカ標準にわざわざあわせてあげなくちゃならないの?」って感じです。

というわけで、上記の単位についてはアメリカ人に合わせる必要はありません。私たち日本人は国際標準を使っているのです。

でも、公文書などの和暦だけはカンベンして欲しいのですが・・・。

オーストラリア人よ、どこへ行く?

ショートコント「アメリカ人とオーストラリア人の挨拶」
<アメリカ人が話し掛ける>
アメリカ人: How are you doing ?
オーストラリア人: Do what? (するって、何を?)

<オーストラリア人が話し掛ける>
オーストラリア人: How are you going?
アメリカ人: Go where? (行くって、どこへ?)

これは有名な話で、私たちは学校で"How are you?(ごきげんいかが)" と習いましたが、実際にアメリカではそのあとに"doing" をつける場合が多く、オーストラリア人は "going" というのを好みます。私も初めてアメリカに旅行したときに上のように話し掛けられ、「"doing"って一体何をするんだ?」と返答に戸惑ったことがあります。さらに、オーストラリアの場合は、"How is it going? (直訳では「それがどうなってる?」)と言う場合もあり、ますますわけがわかりません。


口の動きがマイルドなオージー英語

「どういたしまして」は、丁寧に言うと"You're welcome" ですが、アメリカでは"No problem (直訳では「問題ない」)" がちょっとくだけた感じで好まれます。オーストラリアでは、"No worries (直訳では「心配ない」)"をよく使います。

しかし言葉は時代と共に常に変化します。アメリカでも、最近は若者を中心に"No worries"が一般化しているらしいです。確かに、「ノープロブレム」というより、「ノーウォリーズ」の方が、口の動きが少なくマイルドで発音しやすいですよね。このように、オーストラリア人の英語は、なるべく口の動きが少なくてすむように簡略化されることが多いのです。悪く言うとおしゃべりが苦手な人たちのための、レイジーな英語なのです。

例えば、
バーベキュー = Barbie (バービー)

タスマニア = Tassy (タシー)

Thank you ! = タ(Ta !) 省略しすぎて分からない・・・ でもすごくよく使います。


あと、ちょっと変わった発音も・・・

メイト(mate) =”マイト”。有名なオージーなまりの代表格ですね。

データ (Data) = ”ダータ”と発音します。私は日本語を話すときはもちろん「データ」と言いますが、オージー相手に必死でしゃべっているときにはついつい「ダータ」と言ってしまいます。これを同僚の日本人からツッこまれるとちょっと恥ずかしい・・・。


でもシドニー市民は割と訛りは少ない方だと思いますよ。負け惜しみに聞こえますが・・・

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